信濃毎日新聞社 発行:550円(税込)
“7年に1度の天下の大祭” 御柱祭りのガイドブックが信濃毎日新聞社 より発行されました。御柱祭りとは、長野県諏訪地方で7年ごとの寅と申の年に執り行われる神事「式年造営御柱(みはしら)大祭」を言います。宝殿の造り替え、そして御柱を選び、山から曳き、境内に建てる一連の神事は通称「御柱祭」と呼ばれ、諏訪大社(すわたいしゃ)の中でも最大にして最も重要な神事とされています。1200年以上も連綿と受け継がれ、諏訪6市町村の氏子たちが奉仕する御柱祭は、諏訪の誇り高き伝統文化でもあります。
“奥山の大木、里に降りて神となる” と言い伝えられているように、“御柱”となるのは樹齢150年、長さは17メートルを優に超え直径も1メートル余りの選ばれた16本のモミの大木だけ。それを人の手で里に曳き出し、諏訪大社の社殿の四隅に建てます。重さ10トンを超えるこの巨木を、氏子たちが山から切り出し、人力で里にある神社境内まで曳行して建てる一連の行事が御柱祭りです。ところが今年はコロナ禍で安全を確保するためにも、人手を諦めてトラックや重機を用いて建てることになりました。今年は例年のような “木落とし” は見られないかもしれませんが、本ガイドブックで御柱祭りの全貌を知っていただき、コロナ禍がおさまった折には是非諏訪神社に参拝に訪れていただきたいものです。